【書評】テイルズオブリバースファイナルマニアックス〜カレギア見聞録〜
お久しぶりの書評です。
実は数ヶ月前に買ってたんですけど積みに積んで最近にまで至ってました。
テイルズオブリバース、かなり好きな作品です。
こちらの本を知ったのはこのツイートからです。
全てのTORファンにオススメしたい。『テイルズオブリバースファイナルマニアックス〜カレギア見聞録〜』。ダンジョンマップが手描きイラスト、街はイメージ写真+観光ガイド付き、武器図鑑はカレギア雑学まみれ。料理は1品1ページで紹介する気合の入れよう。攻略本というより最早これは"旅行誌"である。 pic.twitter.com/Uusn0YA7gL
— 紅森 ノート 祝!リムル参戦決定! (@collon5675) 2019年10月27日
えっまじでこんな本あるの?!ということで即Amazonでポチりました(その後に積む)ツイートの通り凄まじい本でしたよ。
ただの攻略本ならここで紹介するまでもないですね。
ゲームを何度もプレイすることで見えてくる世界観。
それをもとに、編集部独自にさまざまなことを想像しながら作った攻略本です。
(帯より)
帯のこの一文がこの本の全てを物語ってるんですが
リバースの世界観をファミ通編集が想像してあれやこれや書いちゃいました
というのがこちらです。
言うならばテイルズオブリバースのガイドブックではなくてカレギアのガイドブックです。
当然ゲームをやりこまないとそんなものは書けない訳でして、大変熱量を感じられる1冊となっております。
そんな本書を端的に紹介する、というのが今回の記事です。
あまりにも精巧なカレギア紹介
Visit to Callegia
初っ端からこの一文と共にカレギアの街を一つ一つ紹介しています。38ページです。
モデルになったであろう現実世界街並み(スールズならマイエンフェルトのような風景)
とゲーム画面を載せつつ、独自の考察、設定が書かれています。
この設定が凄まじくて、例えばスールズなら
宿屋は1件しかないが、有名作家の絵画が堪能できるとマニアの間では密かな人気。予約は常にいっぱいで、ふいに立ち寄っても泊まることはできない。ゆとりを持って1年前には予約しておきたい。
という具合です。本当にスールズという町がありそうな気がしてきますよね。
他の街もこんな感じでゲームの描写をもとにガイドが作られております。
公式設定ではないですが、よりリバースという世界観に浸れるのでリバースが好き、という方はぜひ一読して頂きたいです。
リバースの物語をざっくりみれる旅のしおり
なんとストーリーが小説のような文体で載っています。
攻略本ですので本来ならここが一番大事な所なのですが、あくまでこの本は雰囲気重視ということで攻略情報は最小限です。
読み物として楽しめますし、おそらく手書きのダンジョンマップもひしひしと作り手の熱を感じられます。
注釈で出てくるキャラクター全てに解説されてます。
これの網羅性がすごくてPTキャラやアガーテといった重要キャラはもちろんバビログラードにでてくるリフトの管理人とか本当に出番の少ないモブキャラまで及んでるのでやはり狂気ですね。
まるで図鑑なカレギア生物白書
モンスター図鑑もなかなか凄まじいです。
ステータスはもちろん、落ちるアイテムは載っているのも当然です。
この本がそんなデータだけを載せて終わるわけがなく、全てのバイラスに独自の想像による設定を考えています。
ポケモン図鑑とかそういう感じですね。
例えばみんな苦戦したカンガルーことバルーは
両手にはめているグローブは岩石を削って作ったもので、子供が成長すると親から譲り受ける
という感じです。
リバースの敵キャラは印象に残ることが多いです。
ただここまで設定に頭が回るのは素直に狂気ですね。
ゲームの描写を参考に説明文が作られてるので何となく眺めてるだけでどんなキャラか、思い出せます。よく出来てます。
盾みたいな奴ウザかったなとか、毛むくじゃらのモリゾーみたいなやつ嫌いだったなとかそういうことを思いながら読むと楽しめるのではないでしょうか?
全体的にテキストが多い
攻略本にありがちな、データコピペ!おしまい!みたいなページが全くなくてこの本はひたすらテキスト!テキスト!テキスト!という具合に文字が多いです。攻略本とは思えないくらいですね。
厚さは並の攻略本ですが、文字が多いので読み応えが凄まじいです。
上のツイートにもありますが、料理のページもイラスト付きでレシピ本風になってますし、ひたすら濃い用語集もあります。
あくまで想像でできてる部分も多いのですが、公式じゃないからこそ、ファミ通だからこそ作れた怪作ですね。
リバースが好きという方なら是非買って見てください。
きっと値段以上に楽しめます
それではノシ