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【アニメ感想】PSYCHO-PASS〜理想の社会(ガバガバ)〜

 


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アニメ「PSYCHO-PASS サイコパス」

より

友達にぜってえ見ろって言われて1年くらい聞き流してました。すまん

脚本虚淵玄

名作と言われつつ何となく見てないアニメだったのですがフォロワーさんに勧められたので視聴しました!

ま〜虚淵玄

ただすごくお話のクオリティが高かったです

それでは感想ですね

 

あらすじ

人格が数値化できるようになった未来。
刑事課に配属された常守朱に手渡されたのは
「犯罪係数」という数値によって犯罪者を裁く銃―ドミネーターであった。
戸惑いながら現場へ向かう朱。そこで彼女が出会ったのは……。

PSYCHO-PASS公式サイトより

アニメ「PSYCHO-PASS サイコパス」

 

シビュラシステムという世界観

犯罪が起きない理想の世界

限りなく理想ですが、それが不可能であることも薄々感じるものですね

このアニメの社会はシビュラシステムという機械が人間の適正を判断して職を決め、犯罪を起こした人、犯罪を起こしそうな人は犯罪係数という数値で管理しています

これにより職のミスマッチや犯罪を未然に防ぐ合理的で理想の世界を築いています

この設定がとても良かったです!

第1話を見てるとよ〜出来た社会だなって感じる所があるのですが、話を進めるとシステムのせいで苦悩してる人がいたりして大多数の幸福のために犠牲にされている少数が描かれています

お話を進めるうえで一見完璧だけど程よくガバガバの穴を残しているのですけど最初にそれを感じさせない見せ方が素晴らしかった

それまでシステムの恩恵に預かって生きていた常守と同じ視点に視聴者がたつことでシステムの歪さを描いているのは構成が上手いとしかいえません

 

シビュラシステムがあるからこその倫理観

まだ続きますシビュラシステムのお話

このアニメは当然フィクションです

我々の世界と大きく違うのはシビュラシステムの存在です

なのでシビュラシステムありの倫理観で動くキャラをよく描けているんですよね

1度犯罪を犯した人が落ちるところまで落ちたり

シビュラシステムの矛盾に気が付きつつも、茶番と思いつつも妥協という名の納得をしているキャラがいたりと本当にシビュラシステムの中でキャラが生きてるんだなと節々から感じられました

だからこそ11話のお話が上手いのですよね

よくある主人公が銃の引き金を引けないシーンです

虚淵玄特有のだんだん絶望的な展開になる運び

シビュラシステムで裁くことのできないシステムのイレギュラーな犯罪者

ここまで散々悲惨な犯罪者を見せつけられてきたからこそ共感できてしまうドミネーターでは無い銃の引き金が引けない主人公

どんどん犯罪係数が下がる演出も秀逸です

いやらしい程にじわじわ主人公の挫折とキャラの死を見せつけられるのはさすが虚淵玄でした

 

安易にシビュラシステム=悪としないストーリー

この手のお話ってだいたいシステムと戦ってどうのこうのみたいなのが多いですよね

中盤以降シビュラシステムの真実が明かされてシステムの負の部分を見せつけられる展開が続きます

視聴者も主人公もシステムに不信感を抱くんですね

でもそこでシステムが全部悪いからシステムを終わらせてはい解決!とならないのが本当に良かったです

だってシステム自体は多くの人を幸せにしていますからね

とりあえず元凶のシステムを何とかして投げるエンドはないなって思ってたのでそこがすごく良かったです

シビュラシステムは悪でもあるし良い面もある

だからこそ魅力的な設定ですし、終盤で主人公がシビュラシステムと交渉してパラライザーを使えるようにするシーンがとても好きです

システムとしては欠陥、友達を殺してしまったからとても憎い、でも利用するしかないし全てが不都合ではない

このイマイチ黒にも白にもつかないのが面白いですねほんと

 

まとめ

  • シビュラシステムの設定が秀逸
  • 中盤ちょっとだれるけど乗り越えたら面白い
  • 脚本 虚淵玄

すごく良作でした

ところでドミネーターめっちゃ中2心くすぐられますね

それではノシ