こんにちはのぶおです
皆さんなりダンXというゲームはご存じでしょうか
このゲームはGBで発売されたなりきりダンジョンというゲームのリメイク作品です
原作のなりきりダンジョンはかなり好評でGBというハードの制約はあるものの独特の雰囲気とそのシナリオから結構ファンの多い作品です
しかしながらこのなりダンXはかなり不評です
ゲームカタログというサイトがあるのですがそこでの評価は黒歴史
ネット掲示板やレビューサイトでもあまりにもいい評価は聞きません
リメイクと聞いたら普通ファンからしたら喜ばしい限りですよね
原作ではできなかったフルボイスによるシナリオや戦闘システムなど現代風によみがえったのですがなぜここまで評価が低いのか
なぜなりダンXが不評なのかを解説します
原作の雰囲気を再現できず
まずなりダンXでよくなかったのは原作の雰囲気を再現できなかったことです
なりきりダンジョン(以下無印)は良くも悪くも尖った作品でした
ヴァルハラ村の住民や一部のたのまれごとのシナリオなど考えさせられることの多い作風ですね
たとえば「いちりんのはな」というたのまれごとがあるのですが、これは依頼主から
病気の母親のために思い出のティアの花を探してきてほしいと頼まれるシナリオです
ティアの花を渡すと報酬が渡されるのですが、ここからがなりきりダンジョンの真骨頂
まずこのティアの花は実は麻薬の原料だったこと。そして母親は昔はそのティアの花を売って生計を立てていた事が明かされます
お金のためとはいえ娘にはいい母親を演じていたかったと遺し消えていきます
それを見た娘も知りたくなかった真実もあると告げ、消えていきます
この母娘はそもそもすでに死んだ人間だったんですね
まず娘にとって思い出の花であったティアの花は実はとんでもないものだったこと
そしてその真実を隠したかった母親と知らなくてもいいこともあったのだと悟った娘
最後にこの二人はすでに死んでいたというオチ
これがなりきりダンジョン原作の雰囲気です
このようなイベントや考えさせられるシナリオが特徴的だったのですがなりダンXではバッサリカット
シナリオも普通のテイルズみたいな雰囲気になりました
なりきりダンジョンの雰囲気が好きというファンが多かったのでこの改変が原作ファンから不評なんですね
追加キャラについて
なりダンXではリメイクに当たり追加キャラが何人か追加されました
「エトス」「ロディ」「アルベルト」です
この3キャラはどれも原作ファンからは不評です。順にみていきましょう
エトス
エトスはなりダンXでのディオとメルの親ポジションのキャラです
原作ではプレイヤーが親としての役割だったのでリメイクにあたり役割を奪った形になります
このことから原作ファンからは不評ですがそれ以外はそこまで語ることはないです
次行きましょう
ロディ
続いてロディです
このキャラはダオスを追っているという背景があるのですが、兎にも角にもいてもいなくてもシナリオに関りが薄いです
幼いころにみたやさしいダオスが忘れられないので時間転移を繰り返してダオスを追っています。
ただ肝心のダオスにそこまで相手をされないのとロディ側もダオスに何もできないのでシナリオでの役割がふわふわしてますね
ディオとメルのお話なので部外者なのは当然ですが、じゃあなぜ出したんだ?と言われればあんまり理由がないのが不評です
あとこのキャラでよく語られる矛盾としてエルフでもないのに魔法が使えます
一応エルフの末裔という設定があるのですが、ハーフエルフに厳しいエルフの里に普通に入れるので明らかに後付け設定だろと思われます
見た目とキャラはいいので後発のお祭りゲーではまず真っ先に呼ばれるキャラです
やっぱりおっぱいは正義
アルベルト
このゲームの汚点
このキャラはなりきり服を管理するサポートきゃらポジションなのですが
とにかく発言が不快です
まず強烈な女尊男卑。ディオふくめ男キャラには暴言であたりが強く、女キャラにはセクハラ発言連発する性格
もうこの時点で最悪です
有名なのはチェスターとのスキットでアミィを馬鹿にした発言とかです
故人の兄の前で故人を馬鹿にしまくるって倫理的にも狂ってるやべえキャラです
とにかくすべての発言が不愉快でしゃべるたびにプレイヤーをイライラさせることこの上ないです
本筋にはあまり関りませんがスキットではとにかく出番が多いので目に入ります
あまりにも不快なのでゲームを辞めたという人がいるくらい強烈なキャラで、このゲームの不評レビューにほぼ100パーセントこのキャラの悪口が入っています
まじで誰得なんでしょうね
なりダンXはクソゲー?
ここまで新要素が不評ということを話しましたがなりダンXはクソゲーなのでしょうか?
答えは否です
ここからはなりダンXのよいところについて解説します
なりダンの物語を手軽に遊べる
なりダン無印はGBのゲームなのでさすがに今から遊ぶのは厳しいです
ストーリーや雰囲気は評価が高いのですが、それ以外のゲームバランスはかなり尖っています
レトロゲーム特有の理不尽なところもかなりあるので、リメイクによってバランスがマイルドになり遊びやすくなったのはポイントが高いです
なりダンXがなければそもそもなりダンを知らなかったという方も多いので、知名度を上げたという点もなりダンXの功績でしょう
ハードの制約上ボイスもなく、シナリオも短いものでしたが、PSPになったことでディオとメルにボイスが付いたことに感動した方も多いのではないでしょうか
なりダン無印の評判がいいのは知っているけどハードルが高いという方はまずなりダンXをプレイして面白かったらなりダン無印をプレイするということもできます。
なりきりダンジョンという作品を手に取りやすくしたというのは大きな功績ではないのでしょうか
戦闘は面白い
続いて、戦闘は普通に面白いです。現状最後の2D戦闘ができる作品です
2D戦闘はいまだに復活を望むファンが多いですが、一番新しい物は本作になります
後期に発売されただけあって戦闘システムの出来は悪くなく
CC制をベースにした爽快感のあるアクションが楽しめます
雑魚的含め鋼体が多いなど問題点はないわけではないのですが、2D戦闘随一のスピード感はあるので最近のゲームしかやったことない方でも十分楽しめると思います
個人的にオーバーブレイブのシステムがかなり好きです
オーバーブレイブは他作品でいうところのOVLのようなシステムなのですが、キャラのスピードが大きく上がるパワーアップシステムです
これによりコンボがかなりつながりやすくなるのと技のスピードがかなり速くなるのでうまくコンボをすればとんでもない速度でダメージが稼ぐことができます
実は2D作品でこのようなパワーアップシステムがあることは珍しいのです
2D戦闘が好きな方は是非触ってみてください
決して手抜きゲーではない
クソゲーの中には低予算で作られたり明らかに開発期間不足で中身がないというゲームが数多くあります
なりダンXはそういうゲームかと言われればそうではなく、中身はしっかり作ってあります
シナリオも変更があったとはいえボリュームは増えていますし、なりきり服も数は多くございます。
しかもPキャラもPTキャラとして使えるので使えるキャラの数はシリーズでもかなり多いです
サブイベントも豊富で町に訪れるたびに新しいイベントがあるレベルです
つまるところ中身スカスカの手抜きゲーというわけでは一切なく、まじめに作られたゲームであるというのは見て取れます
手は抜いていないが、余計な追加要素が多くて盛大にずっこけたという印象でしょうか
総括
ここまでなりダンXについて解説しました
総括するとなりダンXはリメイクにあたり多くの改変をした結果原作ファンから批判を買ってしまった作品ということですね
しかしながら、決してゲーム自体は手を抜いていたわけではなくちゃんと作りこんでいる作品です
ところでなりきりダンジョンという作品は手を出していない方も多いのではないのでしょうか
なりダンXは改変部分は多々あれどなりきりダンジョンのストーリー本筋自体はしっかり描かれています
そして、なりきりダンジョンのストーリーはめちゃくちゃおもしろいです
手を出したことがない方は是非触れてみてください!
それではノシ