【映画感想】Fate/staynight HF3章感想
私がこの映画に出会ったのはアニメのUBWの最終回の後に流れた告知のCMでした
UBWでは空気なヒロインの桜
存在を忘れてて最終回で出た時にこんなやつおったな程度の存在
そんな桜がメインの映画が公開される
一体どんなお話になるのかさっぱり想像がつかない
その後Fateというアニメは原作のゲームがあること
VITAに移植された時に新しく書き下ろされたOPがあることを知りました
話の雰囲気だけ掴みたいとYouTubeでOPだけを眺める
セイバー√と凛√のOPは似てるな〜アニメも一部使い回しだな〜とそんな感情を持ちながら流れる桜√のOPのイントロ
明らかに雰囲気が違う
見たことない黒いサーヴァント(ハサン)
黒くなってたセイバー
目が開いてるライダー
怒涛の1分30秒
どんな話か掴みたかったのにまるで想像がつかないOP
これはっっ!!!映画館で見たいっ!!!
本当にお話が気になって仕方がなかったのですが、ぐっと我慢して映画を初見で楽しみたいと決意しました
ゲームでプレイするより3年かけてお話を楽しみたい
どんな結末なのかゆっくり味わいたいと待つことを選択しました
一向に1章の公開日が決まらないことにやきもきしたりFGOに一部要素をネタバレされましたが(オルタの存在やハサンの真名とか)5年前から楽しみにしていた作品が完結してしまった
非常にいいものを見させてもらったなという気持ちしかないです
さて、前置きが長くなりましたが以下感想です
戦闘シーンについて
言峰VSアサシン
OPにもあるところですね!言峰とイリヤなんて全く接点のないのに抱えて名前も知らないサーヴァントに追われてる映像の答え合わせがようやく出来たことに感動です
私がFateの戦闘が好きな理由の一つとして勝ち負けのロジックがしっかりしてるからです
ギルは沢山の宝具があるからバーサーカーに勝てたといったような能力相性ジャンケンのロジックにある程度説得力があるのが見てて面白いんです
基本的にサーヴァント>>>>>人間であるので言峰はアサシンに勝つのは不可能です
当たり前ですね
ある程度は捌きつつもじわりじわりと傷付けられていく言峰
人間とサーヴァントの格の違いの描写の丁寧さに驚きつつも解放される宝具妄想心音
大丈夫か?!と思いつつアサシンの手の中は空
このシーンは本当にゾワッと来ました
能力ジャンケンのロジックの答え合わせは「言峰は心臓がない」こと
Zeroの最終回での描写はここだったんだ…!
すっかり忘れていたのですがここでピッタリとパズルのピースが合わさってアサシンを撃破
いやわかんねえって!
言峰自信がハサンの宝具を把握していたのかは知らないですが、これ程見てて気持ちいい勝ちは無いです
ライダーVSセイバー
うるせえロジックなんてどうでもいいんだよ!!!
戦闘はとにかく派手なやつを頼む
3章唯一のサーヴァントVSサーヴァントの戦闘シーン
サーヴァントは規格外の存在
そんな当たり前のことが改めて認識されるような派手な戦闘
セイバーの剣ビームで崩れる洞窟
空を舞い、魔眼でセイバーの動きを封じるライダー
映画館の派手な音響も相まってあ〜サーヴァントの戦いだあと言わんばかりの映像の暴力
この戦闘のいい所は2キャラの戦闘スタイルの違いを描きながら互角の描写をしてる事ですね
当たったら絶対死ぬわビームを乱発するセイバーと華麗に交わしながら砕ける岩片を駆けるライダー
全然違う戦闘スタイルの対比がいい
でも結末はやっぱりロジカル
発動の準備をする騎英の手綱より先に発動した約束された勝利の剣
紙一重の熾天覆う七つの円環で凌ぐ士郎とライダー
士郎が稼いだ時間のおかげで発動したライダーの宝具で〆
美しい能力の応酬ですね
倒れてるセイバーを士郎が手にかけるのもこのルートならではという感じがしました
表情は見えませんでしたがあの時のセイバーは何を思っていたんでしょうね
ストーリーについて
HFのストーリーって他の√で見えなかった答え合わせが主題だと感じました
凛と桜の関係が明らかになるのを始め、言峰と桜の本性だったり、聖杯戦争の始まりだったり、聖杯の秘密だったり
他では少しぼかされたところの答えがわかるのが非常に面白いです
包み隠さずキャラがあらわになる感じ
一方衛宮士郎というキャラは別ですね
彼の本性が明かされるのはUBWです
好青年に見えて実は自分がまるでない、正義の味方になりたい人間のふりをしたロボットである
そんな一面が明かされて最終的に正義の味方を目指すのがUBWの結末です
HFはそんな衛宮士郎が桜というヒロインのおかげで人間になるお話でした
桜の恋人になったから桜だけの正義の味方になれたこと
ロボットじゃないから最後に生きたいとイリヤより自分を優先したこと
衛宮士郎から生きたいなんてセリフ出てくるとは思わなかったですよ
今まで目の前の人間をだれこれ構わず助け回ってボロボロになる光景を散々見てからの姉に守られる衛宮士郎
ずるいですねえ正しく彼が人間になったのが分かるセリフです
Fatestaynightの幕として相応しいでしょう
ところで5年間待ってたHFが終わってしまってロスが半端ないです
それではノシ