【映画感想】鬼滅の刃〜無限列車編〜 パワーバランスの感覚が凄まじすぎた〜
どうも、鬼滅キッズです
昨今ってアニメ映画のクオリティのインフレ激しいですよね
君の名はから始まってコナンだったりFateだったり売上とクオリティのインフレがドラゴンボール
無限列車編の数ヶ月前、同じアニメーション会社ufotableのHF3章のクオリティはそれはそれは素晴らしいものでした
だから自分の中でどうしてもハードルが上がってたんですよね
流石にFateと比べたら可哀想かな〜とか思ってました
そんで見てみたんですよ
ま〜素晴らしい!
ufotableのアニメってなんで毎度毎度進化してるんですかね恐ろしいです
シナリオは本当に素晴らしかったですが、散々語られてそうですので割愛します
それよりもこの映画の話の組み方が素晴らしい!それを語りたいので記事にしました
※書いている人の知識
- アニメは履修済み
- 漫喫で読んでざっくり話を知ってる
絶対に無駄なキャラを出さない心意気を感じる構成
この映画の主要キャラは炭治郎、、禰豆子、善逸、猪之助、煉獄の味方5人と下弦の壱魘夢、上限の参猗窩座の敵キャラ2人です
この6人(とモブ)がどれか1人が欠けても話が成立しないですし、いわゆるキャラを持て余すということをしたくないというのがひしひしと伝わります
このキャラを持て余さないというのは本当に難しいと思うんですよ
このキャラこの時何してたの?とかこいつ無能すぎん?とかそういうのはアニメで往々にしてありがちです(ブリーチの破面編の拳西とか)
もちろん話が面白ければ気にならない事ですが無限列車編はキャラを誰一人として持て余さないそれでいて話も面白いと構成が素晴らしかったです
まず明らかに煉獄>炭治郎達という力関係です
この力関係がよく描写されてるんですよね序盤の鬼を2人瞬殺するシーンや終盤の5両を守るシーン(善逸は3両)そして最終盤の戦闘シーンと明らかに炭治郎達より強い
でも、強すぎるという訳では無いのが絶妙なんですよ
強すぎるともうこいつひとりでいいじゃんと話の緊迫感が無くなってしまいますからね
序盤は魘夢によって寝てるから戦闘に参加できない、終盤も列車を守ってるから首切りの戦闘には参加できないと話の緊迫感を無くさないためのキャラの配置が素晴らしいです
だからこそ繰り返しになりますが構成が上手い
ここら辺の絶妙なバランス感覚で物語を組み立ててる鬼滅すげえなあと
格を保ったままキャラを殺す秀逸なシナリオ
煉獄というキャラは初顔見せの上弦の鬼と戦い、敗れてしまいます
つまり鬼滅の刃という作品の中で煉獄は上弦の鬼の噛ませ犬という役割を与えられてるんですね
噛ませ犬、どうあっても死ぬキャラ
ただこの負け方も柱としての格を落とさず、それでいて見ている人が納得できるような非常にロジカルめいていました
最初は猗窩座と対等な煉獄
お互い一進一退の戦闘シーン
それまでの戦闘とは比べ物にならないくらい速く、付け入る隙がない
隣でボロボロの炭治郎と猪之助は棒立ちでしたがしゃーないと思わざるを得ないくらい格上どうしの戦闘シーンは間違いなくこの映画のピークでしょう
それでも徐々に押されてしまう煉獄
不死の体で傷ついても同じパフォーマンスを発揮できる鬼と傷ついたらパフォーマンスが落ちてしまう人間の差
最初の昇り炎天と2度目の昇り炎天で威力がまるで違う演出も細かいです
視聴者も炭治郎達も煉獄の敗北を悟りつつも見守ることしか出来ない
最後に奥義 玖ノ型 煉獄で首に一矢報いての逃亡という形で戦闘の幕
もしかしたら勝てるかもという期待感と柱としての圧倒的な実力のお披露目
これらをしっかりしてたから敗北という形でも格を保てた
先程煉獄というキャラを噛ませ犬と述べましたが、この映画をみてそういう印象を持っている方は皆無でしょう
噛ませ犬な役割なのに噛ませ犬の印象を受けない、これって素晴らしいと思いますしここら辺の戦闘シーンの迫力と説得力は流石ufotableだなと感じました
ところで続きの予告はなかったですね
ufotableお待ちしてますぜ
それではノシ