【アニメ感想】機動戦士ガンダム〜あまたの派生作品の元ネタ〜
ガンダムという作品を知らない人はまずいないでしょう
アムロとシャアはもはや国民的キャラクターですし、数多の派生作品、ゲームがある日本屈指のコンテンツです
実際僕も物心ついた頃からガンダムのゲームに触れ、アニメをみて、今現在オルガに笑っています
そんな偉大なコンテンツの元ネタ「機動戦士ガンダム」を見た事なかったんですよね
何となくストーリーラインは知ってるけど原作は知らない
というわけで約40話、40年前のアニメを見てきました
筆者の知識レベル
こんな感じです
それでは感想ですね
細部まで作り込まれてるSF世界
初代ガンダム、今でこそ映像が古いのでキッつい部分がないと言えば嘘にはなりますがそれ以外の部分のクオリティは今のアニメと大差ないと感じました
まず設定の練り込みが凄まじいです
コロニーという設定、それに伴って地球という場所の立ち位置、コロニーで育ったからこその偏った知識や倫理観といった僕たちの住む場所ではないもうひとつの世界がガンダムの世界にはありました
今でこそ当たり前ですが、当時にこのストーリーや設定はかなり革新的だったのではないでしょうか
すごく印象に残ってるのがホワイトベースで塩が不足するお話ですね
一見なんじゃそりゃと思うのですが、砂漠地帯の猛暑の中塩分が枯渇するというのは死活問題なわけなんですね
いやいやリアルすぎん?
そんな何気ない描写の積み重ね、ガンダムの世界独特の倫理観や描写、本当に小さく小さく描いているからリアリティの厚みが凄まじいんですね
ここら辺の見せ方がよく出来てるなあと感心しました
一年戦争のほんの一部で起きた群像劇
この作品を見て度肝を抜かれたんですけどアムロたちって全然戦争の中心にいないんですよ
もちろんガンダムの活躍は目まぐるしいですし終盤のジオンも目の敵にしてます
ただアムロが大活躍してジオンの巨悪を倒してめでたしめでたしで終わりでは無いですし、広い目で見ればアムロたちの出来事は些細な事なんですね
アムロはあくまで戦いに巻き込まれてガンダムに乗って流れのまま目の前の戦場を駆けるだけのただの一般の兵士
兵士は戦争を終わらせられません
現代では常識ですが、創作物でそういう世界が描かれるのが少し意外でした
諸悪の根源のザビ家や諸々のジオンのゴタゴタにアムロは全く関わらない。
普通の創作物なら主人公の引力でガンガン関われそうなものです。
アムロとジオン公国のお家事情はあまりにも人間関係が遠い、だからアムロは関わらないし関われない
安易に主人公を戦争を終わらせる舞台装置にせずに小さい小さい兵士の視点で物語が描かれてそれが40年前に作品として存在するのがとても衝撃的です
侮っていましたほんと
魅力的なMS達と戦闘シーン
さてここまで見ると正座してみるような真面目な作品となってしまいますがガンダムが素晴らしいのはこれをエンタメに昇華してるからですね
まずやっぱり初代のMSのデザインは素晴らしいですね
ザクに始まってモノアイが特徴的なジオンのMS
1目見れば2つの勢力が区別できるデザインの「記号」とかっこよさ、愛着が湧く見た目とこれだけで楽しめます
あとクウガとかの平成初期のライダーに少し似てるなって思ったんですね
大人は人間ドラマを子供は仮面ライダーと怪人が戦う所を楽しんでいたなんて話はよく聞きます
ガンダムも同じく大人はストーリーを子供はMSの戦闘シーンを楽しむ、そういう作りをしてるからこそ幅広い世代に愛されているコンテンツに成長したんだなと感じます
さすがに40年前のアニメなので動きは硬いですがそれでも戦闘シーンは流石富野監督と言ったところです
黒い三連星戦のガンダムの動きとか終盤のエルメスとの戦闘シーンなんかは工夫しながらも迫力のある戦闘が描かれています
バンクもあまりなかったので見てて飽きなかったですね
中盤移行はジオン側のMSがバンバン出てくるのも作品を見るモチベーションになります
やられ役のザク、腕がよく伸びるゴッグ、オールレンジ攻撃のエルメス、あっさりやられるゾック
出番が短いながらも印象に残るMSがたくさん出てくるし単純にロボット物として見てて楽しいです
あっこいつゲームで出てたやつ!というのを一つ一つ見れるのが良かったですね、例えるなら「聖地巡礼」みたいな
原作→原作ネタが流れとして王道ですがあとから原作ネタ→原作の流れを確認すると思わぬ発見やネタの理解に繋がります
やはり原作を「履修」するという行為は作品の知識を深めるのには不可欠だと再確認しました
とりあえずドムの出番が2話しかないとは思わなかったです
まとめ
それではノシ