仮面ライダーカブトの脚本は言われるほどクソなのか?
仮面ライダーカブトが好きです
大好きです
自分は去年から仮面ライダーというものを見始めて最初にフォーゼを見たんです。
それで仮面ライダー好きな友達に「次見るおすすめ何かある?」と聞いたところ帰ってきたのがカブトでした。
自分は作品を見る前にネットの評判をネタバレを踏まない程度に見るのですがよく見かけたのが
脚本がクソ
序盤しか面白くない
スタイリッシュな料理番組
という評価が多かったんです。
友達は勧めてくれたので身構えながら見始めたんですけども
「言われるほど脚本悪いかなあ....」
と感じました。
もちろんあらかじめ構えての視聴ですのでハードルは低いですが、それにしてもボロクソに叩かれすぎじゃないかなと思ったんですよね。
しかしながら後のライダーを見てるとああ、たしかに粗はあるな、と気がついたのでカブトの脚本がクソと言われる理由を自分なりに考察しました。
脚本はクソだけど話は面白い
一見矛盾してますが仮面ライダーカブトという作品はこれに尽きると思います。
カブトはその場のノリといいますか1話1話、点で見ると面白いエピソードは多いです。
しかしながら全体の本筋はと言われるとそんなのあったっけ?といわんばかりに話が微妙な感じです。
仮面ライダーの面白さのひとつに一年かけての連続モノという点があると思います。
1年間、50話あるということはそれだけ積み重ねが出来ますし、積み重ねによって話に厚みが増すことでの面白さ、というのが魅力だったりします。
龍騎に例えると主人公真司のライダーバトルへの葛藤、そして最終話1話前にようやく見つけだした自分の答えというのは50話かけることによってより深く感じるわけですね。
でもカブトはそういう面白さはあまり感じませんでした。
具体的に言うと最終回があんまり面白くなかったです。
ネットの世界では終わりよければ全てよしという評判をされやすいです。逆も然りです。
話の締めが綺麗であれば視聴し終わった満足感もありますし、逆に最後が酷いと序盤は良かったのに....と言われてしまいがちですね。
ですので最終回がそれほどだったという点と連続モノとしての面白さはあまりないという点がカブトの評価を下げている要因だと思います。
そもそもなんでこのような脚本になってしまったのか
多分ですけど色々設定とか構想は練ってあったと思います。
ですが、カブトの制作の裏話を漁っていると1話1話で面白い話を作らざるを得ない(いわゆるライブ感)状況にあったのかなと感じました。
具体的に挙げますと
響鬼の後番組だった
響鬼で調べるとすぐに出てくるくらい響鬼の制作事情がなかなか大変だったらしいです。
響鬼はプロデューサーの交代もあってスケジュールがかなり厳しい中の制作だったみたいでそのしわ寄せがカブトにも来てしまったという説があるみたいです。
スケジュールが確保出来ないとその分脚本を練る時間も減ってしまいますし先の先まで考えながら脚本を組むのは困難なのかなと感じました。
※響鬼を批判したいという意図ではないです
役者のトラブル
具体的にはメインヒロイン役の女優さんが体調不良で中盤出ない時期があった点と
ドレイク役の俳優さんがテニミュでブレイクしたのでスケジュールが抑えられなくなってしまってカブトに出ることが出来なくなってしまった点がよく挙げられていました。
脚本がこのキャラで〜する予定で話を組んでも出られませんとなってしまったら元の話と路線変更せざるを得ないですよね。
特にサブライダー(ドレイク)が不定期に出ざるを得なくなったというのは前代未聞ですし後にも先にもカブトでしかないです。
いつ出れるかどうかわからないとなってしまったら連続モノでそのキャラを描くのは無理ですから単体で面白いエピソードを書くしかないわけです。(その甲斐あってですがドレイクが出てくる話は面白い話がかなり多いです)
また、中盤でメインヒロインが出られなくなったというのも痛手でしょうね。
カブトのメインヒロインは結構話の核を担ってたのですが、中盤の不在もありまして本筋がさっぱり進まないという時期もありました。
おそらく構想もかなり修正を迫られたのではないのかなと想像します。
それでもカブトが好き
でも自分はカブトが大好きなんです。話のツッコミどころは勿論多いですね
矢車さんはなんでやさぐれたのか
剣関連の話引っ張りすぎてネタキャラになりすぎ
途中から急に消えるドレイク
赤い靴とは何だったのか
ネイティブの田所さんがなんで代々続く蕎麦屋さんをやってるのか
とかキリはないです。
しかしながらキャラの造形とライダーのデザイン、そして先程から挙げている個別のエピソードの面白さは歴代ライダーでもかなり上位の面白さだと思います。
圧倒的俺様主人公の天道総司
2人目の主人公加賀美新
地獄兄弟
坊っちゃまとじいや
といった個性的で魅力的なキャラをいっぱい出せたのはすごいと思います。
キャラがいいからこそ脚本が惜しいと言われてしまう所以でもありますが....
ライダーのデザインも正統派な昆虫モチーフのデザインでどのライダーもかっこいいですね。
いいデザインだぁ....
殺陣もクオリティが高くてスーアクさんがキビキビ動きます。
主人公がカウンタースタイルですのでカブトが戦ってる戦闘シーンはどれもスタイリッシュで見入りますこれを毎週やってたんですから驚きです。
とにかくキャラが立っている、かっこいい、というのがカブトの良さだと思います。
こういうの好き
仮面ライダーカブトはこんな人にオススメ!
粗は多いライダーですので万人に勧めずらいライダーだと思います。
またネットでの評判もそんなにですので見ようかなと思っても躊躇される方も多いと思いますのでこういう人ならカブトを楽しめるかなと思います
- 話の粗があっても気にしないひと
- かっこいいアクションが見たい人
- 色々なライダーが見たい人
- キャラが唐突にネタキャラ化しても大丈夫な人
- 一つ一つのエピソードの面白さを求める人
かなり尖ってる作品ですので合う合わないが激しい作品だと思います。
自分はどハマりしてしまいました。
ですのでネットの評判を1回忘れて是非とも見て頂きたいライダー作品の一つです。
それではノシ